
格闘家たち、彼らは拳でコンクリートブロックを砕き、竹ざおの上を猫のように歩き、閃光のような速度の一撃必殺の蹴りやパンチを繰り出すことが出来る。
現実の格闘家たちは常に人間に可能であると思われる以上のことに挑戦し続けてきた。そして、彼らの超人的にも見える能力は、多くの映画やテレビ番組が影響を受け作り出されてきた。
しかし、どこまでが本当の技術で、とこからが特殊効果なのだろうか?多分、あなたが考えたとしても、ハリウッドの魔法はすぐには方程式に代入されることはないだろう。
8月20日に公開されるテレビスペシャル-Fight Science-では、研究者は本当の格闘家をテストするために、ハイテク装置を使った。特撮映画スタジオ内や、研究所、(武道の)道場で、様々な護身術を教えている学校などで調査は行われた。
世界チャンピオンになった格闘家たちを呼び、改造しセンサーをつけた衝突テスト用の人形を使って様々な調査を行ってみた。赤外線センサー、超高速・高精度のモーションキャプチャーカメラを使い、科学者たちは速度・力・射程距離そして格闘家たちの技の威力を計測し、図解かした。
結果は前例のない観察記録で、格闘家たちがどのようにして、その力やスピードを生み出すのかこの後にわかるだろう。
道場内にて
ロバートAデントン社(Robert A. Denton,inc.,)のビジネス開発を担当する副社長ランディ・ケリー(Randy Kelly)は、衝突テストのダミーについて非常に詳しい人物だ。彼の会社は、車両安全性テストの精巧な測定装置についての、世界最大のメーカーだ。
ケリーは"Fight Science"のスタジオでテストを行うことを担当し、プロジェクトに150,000米$する政府公認の衝突テスト用の人形を提供した。
「実験のために使われるダミーは、自動車産業で一般的に使われるものでした」と、ケリーは言った。「我々はダミーに、格闘家たちの意見により適切だと考えられる位置にセンサーを設置しました。」
ロードセルセンサー(load-cell senceors)と呼ばれる装置が、身体で重要だと考えられる場所、例えば首の上部と下部、胸やひざなどに取り付けられた。
電位差計(potentiometer)と呼ばれているもう一つの装置は、正面からの直撃を計測するために、ダミーの胸部にとりつけられた。
科学者たちは、格闘家たちの各々の体の動きを分析し、攻撃を引き起こす方法をコンピュータアニメーションとして作成するために、格闘家たち自身の体には計測マーカーが、靴にもセンサーが取り付けられた。
巨大なハンマーより強力
1つの実験では、空手、ボクシング、カンフー,テコンドーの専門家が交替でダミーの顔を叩いてみた。
研究者は、ボクシングが一発のパンチで最も多くの力を届けることができるファイティングスタイルであるとわかって驚いていた。
ボクサーのスティーヴ・ペトラメール(Steve Petramale)のパンチは、およそ453,6kg(1000ポンド)の威力があり、それはハンマーを人の顔に振り下ろしたのと同じくらいの威力だ。
センサーを分析すると、彼のパンチは足から始まって腿、臀部を通り、胸、肩へと、身体を移動しながら威力が増加していた。
自動車事故並の威力
格闘家といえば、おそらくは破壊的なキックを繰り出すことが最も多いイメージではないだろうか。
この力をテストするために、ケリーは参加者に、それぞれの格闘スタイルのキックをダミーの胸にさせた。
カンフーの飛び蹴りは453.6kg(1000ポンド)の威力で一方、テコンドーの後回し蹴りは680,4kg(1,500ポンド)の威力を測定した。しかし、議論の余地のない勝者は、ノックアウトをさせることで知られているムエタイ、いわゆるタイ式ボクシングだった。
二度のムエタイチャンピオンになったメルチョール・メナー(Melchor Menor)は、彼の敵を無能力にするために、単純な技術を使用する。それは接近戦での胸への膝蹴りだ。メナー自身が、この動きがどれほど強力なのかを知って驚いた。
「膝蹴りが最も高い威力があるなんて思ってませんでした。彼の膝蹴りが時速56.3km(時速35マイル)の自動車事故と同じ威力だというのは謙遜ではありません。」
ダミーの胸のセンサーは、メナーの蹴蹴りが当たった位置から5cm(2インチ)の位置での圧力を計測した。
ボクサーのパンチの様に、このキックのエネルギーは、足から始まって、ひざへ上がっている。メナーが敵の頭を動かない状態に押さえているので、打撃は胸郭の下の軟部組織に加えられることになる。
肋骨は、肺とみぞおちを通して後に動かされ、人間の胃の後ろにある器官機能を制御する神経群が圧迫される。
まさしく死の一撃とよべるメナーの膝蹴りは、内出血と心臓停止を引き起こすおそれがある。
ヘビより速い
古い伝承によれば、格闘家はヘビ程の速さで攻撃をするという。
しかし、1秒に平均2,5m〜3m(8~10フィート)で、ヘビの攻撃はどんな格闘家よりも速いように思えるのではないだろうか。
アレックス・ヒューイン(Alex Huynh)は、wushu(カンフーのスタイル。中国語で"武術")で3回の金メダリストになった。彼の動きは、まるでハリウッド映画のスタント、パイレーツオブカリビアンにでも出てきそうな映像として映し出された。
実験では、ヒューインの攻撃は、加速度計と呼ばれている器具で測定された。テストの結果は、1秒につき12.2m(40フィート)の驚くべき速度を示した。
「私たち格闘家には強く速く打撃を行う能力があるということは知っていました、しかし、ヘビの4倍も速く攻撃できるなんて思ってもいませんでした。」と、ヒューインは話した。ヒューインはまた、他の誰よりも素早い動きを示した。
「このデモンストレーションが示すように、それぞれの流派が個々の強さを持っています。ゴールは、あなたにとって最高のものを見つけることです。」
-Nationalgeographic
【参考】
Fight Scienceの動画
それを何度も受けながら試合をしている格闘家の人たちって
恐ろしく頑丈にできているのですね。しかも我慢強い!
同じ人間とは思えないです・・